細胞小器官
動物の体を形成する最小単位は「細胞」です。そして,細胞の中には様々な働きを持った「細胞小器官が存在しています。これら細胞小器官の名称と働きを抑えておきましょう。
細胞分裂
細胞は,分裂することでその数を増やす。体を構成する細胞の分裂を「体細胞分裂」という。(※精子や卵子を形成する際の分裂は「減数分裂」後述)
細胞分裂は,分裂に関わる様々なステージが周期的に進み行われる。これを「細胞周期」という。
- ①間期(G1期)
細胞が成長する
- ②間期(S期)
DNAが複製される
- ③間期(G2期)
分裂するための準備
- ④分裂期(M期)
細胞が2つに分裂する
- ①間期(G1期)
分裂終了後は細胞が成長するG1期に戻る
遺伝子 ~DNAとRNA~
DNAは,デオキシリボース(糖)とリン酸と塩基の3つから構成される。DNAを構成する塩基には,アデニン(A),チミン(T),グアニン(G),シトシン(C)の4種類が存在する。DNAは,図の様な「二重らせん構造」を呈していて,塩基が決まった組合せになるように結合している。※塩基の組合せは【アデニンーチミン】【グアニンーシトシン】
遺伝子の情報をもとに蛋白質が合成される事を「遺伝子の発現」という。遺伝子の発現にはRNAが重要な働きをし,その働きによってrRNA(リボソームRNA),mRNA(メッセンジャーRNA),tRNA(トランスファーRNA)に分類される。RNAを構成する塩基には,アデニン(A),ウラシル(U),グアニン(G),シトシン(C)の4種類がある。(※DNAとは異なる!)
遺伝子の発現は,まず,DNAを元にして,遺伝情報がmRNAに写し取られる(転写)。写し取られたmRNAにリボソームが結合し,tRNAが運んできたアミノ酸を順番通りリボソームが並べていく(翻訳)。その結果,アミノ酸の長い鎖が完成し,これに修飾を加えたものが蛋白質となる。
この辺はずいぶんとわかりにくいので動画をご紹介します。
お疲れ様でした。今回は,解剖学や生理学の基礎について解説しました。少しずつ用語などになれておきましょう。
次回は「組織系」について解説します。
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