【2020年過去問】ホルモンについて

過去問

問10 エリスロポエチンを分泌する臓器はどれか。

① 肺
② 心臓
③ 膵臓
④ 脾臓
⑤ 腎臓

ようへい
ようへい

ホルモン(内分泌)の問題はいちから全部頭に入れるのは量が多すぎで大変です。「ホルモンの名前」「内分泌器官」「働き」をセットで覚えておくとだいたいの問題は解けそうです。

内分泌器官とホルモンまとめ

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下垂体

下垂体は,脳の下にぶら下がるように存在する内分泌器官です。ここからは主にホルモンを調節するためのホルモンが分泌されます。また,「前葉」と「後葉」に分かれていてそれぞれ異なるホルモンを分泌します。

【前葉】
① 成長ホルモン:体の成長促進
② プロラクチン:乳汁の分泌促進
③ 副腎皮質刺激ホルモン:副腎のホルモンを分泌する
④ 甲状腺刺激ホルモン:甲状腺ホルモンを分泌する
⑤ 黄体形成ホルモン(LH):排卵を誘起する,黄体を形成する
⑥ 卵胞刺激ホルモン:卵胞の発育を促進する

【後葉】
① バソプレシン:腎臓における水の再吸収を促進
② オキシトシン:子宮平滑筋の収縮,乳汁分泌促進

ようへい
ようへい

下垂体ホルモンは数が多く覚えにくいので語呂合わせなどで覚えましょう。働きは余裕があればで大丈夫そうです。

副腎

副腎は左右1対あり,腎臓の近くに存在しています。「皮質」と「髄質」に分かれていて,皮質はさらに表面から「球状帯」「束状帯」「網状帯」に分かれています。それぞれの場所から異なるホルモンが分泌されます。

【皮質】
① 球状帯 ⇒ 鉱質(ミネラル)コルチコイド:腎臓におけるNaの再吸収促進
② 束状帯 ⇒ 糖質(グルコ)コルチコイド:血糖値上昇,抗炎症作用
③ 網状帯 ⇒ 性ホルモン

【髄質】
① アドレナリン:カテコラミン,血糖値維持

ようへい
ようへい

副腎の構造は組織の写真とともに出題がありました!

甲状腺

① 濾胞上皮細胞 ⇒ 甲状腺ホルモン:代謝の亢進
  ※濾胞上皮細胞・・・『単層立方上皮』←組織学の基礎です。覚えておきましょう!
② C細胞 ⇒ カルシトニン:血中カルシウム濃度の低下作用

上皮小体(副甲状腺)

① パラソルモン:血中カルシウム濃度の上昇作用

ようへい
ようへい

カルシウムに関わるホルモンに「カルシトニン(甲状腺)」と「パラソルモン(副甲状腺)」の2つがあると覚えるだけでいいでしょう!

膵臓

① ランゲルハンス島A細胞 ⇒ グルカゴン:血糖値上昇作用
② ランゲルハンス島B細胞 ⇒ インスリン:血糖値低下作用
③ ランゲルハンス島D細胞 ⇒ (ソマトスタチン:インスリンやグルカゴンの調節)

腎臓

① エリスロポエチン:赤血球の産生促進

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