問4 脊髄反射に該当するものはどれか。
① 対光反射
② 角膜反射
③ 嚥下反射
④ へーリング・ブロイエル反射
⑤ 膝蓋腱反射
ようへい
それぞれを細かく覚える必要はないですが,どんな反射でどんな経路を通るのかはなんとなく頭に入れておきましょう!
●そもそも「反射」とは??
反射とは,刺激に対して不随意的な反応をさす。反射にはそれぞれ特定の経路が存在し,「受容器」で刺激を受け取ると「求心性神経」で中枢に入り「遠心性神経」に乗り換え,「効果器」に到達し反応が起こる。この一連の経路を「反射弓(はんしゃきゅう)」という。
① 対光反射・・・光を目に当て,その光に対して瞳孔が小さくなる反応をいう。この反射を確認することで,視神経や動眼神経,脳が正常かどうかを判断する。(人では脳死の判定の指標である)
[経路] 【光】→眼→視神経→脳→動眼神経→眼→【瞳孔サイズの変化】
② 角膜反射・・・角膜に刺激があると目をつむる反射
[経路] 【刺激】→角膜→三叉神経→脳→顔面神経→眼瞼筋→【目をつむる】
③ 嚥下反射・・・食べ物を飲み込む時に行われる一連の反射
[経路] 【食餌が喉を通る】→求心性神経→脳(嚥下中枢)→遠心性神経→【飲み込む】
※嚥下反射は経路が複雑なので細かい事は気にしなくてOK
④ へーリング・ブロイエル反射・・・肺が呼吸により一定サイズまで膨らんだ時,自動的に空気を吸う運動をやめ,空気を吐く動作に移行する反射
[経路] 【肺が膨らんだ】→伸展受容器→迷走神経→延髄→迷走神経→筋肉→【吸気相の抑制】
⑤ 膝蓋腱反射・・・ハンマーで膝をたたくと下腿が跳ね上がる反射(脊髄が反射中枢)
[経路] 【筋肉が伸びた】→感覚受容器→感覚神経→脊髄→運動神経→筋肉の収縮→【下腿が跳ね上がる】
解答 ⑤
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